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聖書の緑風

『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』
神のことばである聖書に教えられたことや感じたことを綴っていきます。
聖書には緑陰を吹きぬける爽風のように、いのちと慰めと癒し、励ましと赦しと平安が満ち満ちているからです。
  • 2023.07.12 Wednesday -

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  • 2015.02.22 Sunday - 07:49

風の置いた籠 創世記を愛して 一章一節一思一考 その9


創世記一七章一九節
いや、あなたの妻サラが、あなたに男の子を産むのだ。あなたはその子をイサクと名付けなさい。わたしは彼と永遠の契約を立てーー後の子孫のために永遠の契約とする。
 
 神様はアブラハムに跡継ぎを与えるにあたって『あなた自身から生まれてくる者』と言われましたが、その真意は伝わらず、とんでもない悲劇が起こってしまいました。それから一三年の月日が流れ、ハガルの産んだイシュマエルはたくましく成長していきます。その頃にはサラとハガルの波風も表面上は凪いでいたのかも知れません。アブラハムはイシュマエルがかわいくてしかたがなかったでしょう。

 ところがアブラハムが九九歳の時に神様は「彼女(サラ)によって、あなたにひとりの男の子を与えよう。私は彼女を祝福する」と、敢えてサラを名指して跡継ぎの約束を繰りかえします。アブラハムの戸惑いは大きかったでしょう。第一に浮かんだことは「百歳の子に子どもが生まれようか。サラにしても九十歳の女が―――」というつぶやきであり、疑いです。前回の失敗は苦悩の果ての判断ミスですが、今度はおことばへの疑いです。不信仰です。一五章の、天の星を見て即座に信じたアブラハムとは別人のようです。信仰の父アブラハムはどこへ行ってしまったのでしょう。

 神様は重ねて言われます「あなたの妻サラが、あなたに男の子を産むのだ」と。
二度も三度も言い含める神様の忍耐と、決めたことは必ず貫くみこころの強さに打たれます。
 

創世記一八章十節
来年の今ごろ、わたしは必ずあなたのところに戻ってきます。そのとき、あなたの妻サラには男の子ができている。サラはその人の後ろの天幕の入り口で聞いていた。
 
 アブラハムに跡継ぎの子を与える神様の約束はいよいよ具体的になってきます。最後の宣言の時、神様はわざわざ自らお姿をもってアブラハムのところに出かけてくるのです。魂に囁くだけでなく、お声だけでなく、旅人に身を変えて訪問されるのです。神様は用意周到です、誤解の起きないようにサラにも聞こえるように言われます。まず神様は、「サラはどこにいるのか」と訊かれ、「天幕の中にいます」との返事を得てから言い渡します。サラにも聞こえるように、サラが聞き耳を立てているのを意識して、二人に言われたのです。もう聞き違いも判断ミスもする余地がありません。
 
 この時のサラの心理が克明に記されています。サラは思わず心の中で笑い、老いぼれてしまったこの私に……と心の中で呟いてしまいます。人間として当然かもしれません。決してサラをとがめることはできません。神様もそれを見越しておられたでしょう。

 
 神様は宝刀を抜かれます「神に不可能なことがあろうか」

ここまで言われてしまえば平身低頭するのみです。宝刀をそのまま押し頂いたナザレのマリヤの応答が重なってきます「お言葉通りにこの身になりますように」。
サラの信仰のほどはわかりませんが、おことばが成就したことは事実です。
Category : 風の置いた籠

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