『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』
神のことばである聖書に教えられたことや感じたことを綴っていきます。
聖書には緑陰を吹きぬける爽風のように、いのちと慰めと癒し、励ましと赦しと平安が満ち満ちているからです。
サムエル記を愛して その27

サムエル記第一・第二九章 ペリシテのダビデ

 

 イスラエルはイズレエルに、ペリシテはアフェクに陣を敷き、両軍とも戦闘態勢は万全に整いました。ダビデと部下たちはアキシュに従って出陣しました。

 ところが、ペリシテの首長たちは自分たちの中にダビデがいるのでびっくり仰天します。ゴリヤテを倒したあのダビデではないか、その後もペリシテとの戦いでは連戦連勝し、自分たちをさんざん痛い目に合わせた、あのダビデではないか、いったいこれはどういうことだと、アキシュに詰め寄ります。

 アキシュは事の次第を説明しますが、首長たちは絶対に受け入れません。いざというときに『私たちを裏切るといけませんから』4節、ここから帰してくれと言います。ダビデと自国の首長たちの間に立ってアキシュは困ってしまいます。そこで、ダビデによくよく説明します、そのときアキシュは、自分はダビデを信用している、あなたは神の使いのように正しかったと証しします。アキシュはなんと人がいいのでしょう。ダビデはアキシュをだまし続けてきたのです。信用させるように仕組んできたのです。ダビデの行ってきた真相を知ったら、アキシュは怒りのあまりその場でダビデを殺したでしょう。

 アキシュは『あしたの朝、早く出かけなさい』10節と言って、ダビデに自分の国に帰るように言い含めます。ダビデには幸いでした。まさかダビデは戦い本番でイスラエルを敵に回すつもりはなかったでしょうから。神の助けとしか言いようがありません。

 

 

 

サムエル記第一・第三〇章 主によって奮い立つダビデ

 

 ダビデ一行がペリシテの陣営から自分たちの居住地に戻ってみると、なんと留守の間に町は火で焼かれ、部下の家族をはじめダビデの妻たちも一人残らず連れ去られていました。アマレクの仕業です。あの荒野の妻アビガイルも略奪されてしまいました。

 あまりのショックに男たちは泣き続け、やがてその持って行き場のない思いはダビデに向かっていきました。全責任はダビデにあるというのです。彼らはダビデを石で打ち殺そうとします。ダビデも極限状態です。そのときでした、『ダビデは彼の神、主によって奮い立った』6節、のでした。これはダビデの様々な欠点を覆う決定的な良いところです。

 信仰に立ったということです。どん底のこのときにこそ、信仰を働かせたのです。ダビデは祭司エブヤタルを通して、略奪隊の後を追うべきかどうかを主に伺います。みこころも問わず、祈りもしないで自分の考えで走り出す愚かさをダビデはしないのです。『追え。必ず救い出すことができる』8節、と主は答えます。

 途中で、まるで誂えたように、アマレクの奴隷で置き去りにされたエジプト人から詳細な情報を得、彼の道案内で、アマレクに追いつき、それこそダビデ一行はあらん限りの力を振り絞って戦い、奪われた家族を一人残らず取り戻します。さらにアマレクが周辺から略奪した多くのものを分捕ってきます。ダビデはそれらを部下たちに公平に分けます。さらにダビデはツィケラグに戻ってから、それらの分捕りものをユダの長老たちに贈るのです。ダビデの知恵に驚きます。その間にいよいよ両軍の戦いが始まっていきます。

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