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サムエル記を愛して その25

サムエル記第一・二七章 逃亡するダビデ、ペリシテ人の地へ

 

 いったいこの追いかけっこはいつまで続くのでしょう。しかしサウルは継続する状況の中でますます自分の地位の危うさを感じていくのです。神がダビデを選んでいること、近いうちに自分に代わって王座に就くことを予感しているのです。

 

 ダビデもまた自分の日が来ることを確信していたでしょう。神が成就してくださると信じ切っていたと思います。とはいえ、それがいつなのか、どんな成り行きになるのか、プロセスが分らないのです。ダビデは『いつか、いまに、サウルに滅ぼされるだろう』1節、イスラエル国内にはもう身を隠すところはないと考え、『ペリシテの地に逃れるほかはない』とまで思い詰めます。自分は神によって絶対に守られ、やがてイスラエルの王になるとわかっているのに、滅ぼされてしまうと恐れるのです。この心境は理解できません。ダビデは精神的に不安定になったのでしょうか。しかし情けないではありませんか。

 

 ダビデは六百人の部下と家族を連れて、ガテの王アキシュのもとに身を寄せ、都ガテから遠いツィケラグに落ち着きます。そこに『一年四か月』もいました、7節。

この間にダビデはイスラエルの外敵を次々に襲撃し、それらの町々を跡形もなく、つまり証拠を残さないように徹底的に滅ぼしつくします。アキシュには自国イスラエルを責めてきたと嘘を言うのです。嘘をつくのです。アキシュはそれを真に受けて、『ダビデは進んで自分の同胞イスラエル人に忌みきらわれるようなことをしている。彼はいつまでも自分のしもべになっていよう』12節、と考えます。

2018.11.15 Thursday 17:40 | - | - | 
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