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みんなのブログポータル JUGEM

聖書の緑風

『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』
神のことばである聖書に教えられたことや感じたことを綴っていきます。
聖書には緑陰を吹きぬける爽風のように、いのちと慰めと癒し、励ましと赦しと平安が満ち満ちているからです。
  • 2017.11.28 Tuesday - 07:31

サムエル記を愛して その11  

サムエル記第一・第十三章 サウル王の大罪

 

『サウルは三十歳で王となり、十二年間イスラエルの王であった』1節。

 イスラエルに王が立てられ軍隊が編成されているとの情報はいち早くペリシテにも知れ渡ったことでしょう。サウルの息子ヨナタンがペリシテの守備隊長を打ち殺したことからペリシテ人はいっせいに戦闘準備をしてミクマスに陣を敷きます。その様子は手に取るようにイスラエルに伝わってきます。再び残忍非道なペリシテの蹂躙を受けるのかと思うと、人心は激しく動揺します。人々は身の安全を求めて国中に逃げ隠れます。

 

 サウルと兵士たちはサムエルの言いつけに従ってギルガルにとどまっていますが、彼らもまた恐怖のために震え上がっています。目の前に自分たちが担ぎ上げた王サウルがいるにもかかわらず、士気は衰え、かえって隙あらば逃亡したいほどなのです。当のサウルも不安と焦燥に駆られています。サムエルが来ないからです。約束の「七日間」が過ぎても来ないのです。サムエルがなぜ約束を守らなかったのかは、謎です。

 

 恐慌状態に陥ったサウルは、祭司職の特権であるいけにえを、自分でささげてしまうのです。大いなる越権行為です。王様は祭司ではないのです。これほどの大きな罪はありません。あまりに大きい判断ミスです。

 直後に到着したサムエルは開口一番『あなたはなんということをしたのか』11節、と攻め寄り、『あなたは愚かなことをしたものだ。今は、あなたの王国は立たない』とまで断言します。最初から『あなたの王国は立たない』とは、気の毒にさえ思えます。しかも『主はご自分の心にかなう人を求め、ご自分の民の君主に任命しておられる』14節、とさえ言い切ります。

 

 思えば、イスラエルの歴史に初めて王様が登場することになり、読者としては、王様についてメルヘンチックな既成概念があるせいか、強き勇ましい王が華々しく活躍する姿を思い描きます。ところがサウルに限っては当てはまりません。そもそも、王様を求める人心は神の嘆きとなり、神の本意ではないのです。かといって神は主権を持って拒否するのではなく、民の願いを聞き入れて『王を立てよ』と許可したのでサウルが選出されたのです。サウルが強引に王権を奪ったわけではないのです。サウル自身もうろたえ、しぶしぶ王座に着いたように思えます。それなのに早々から『あなたの王国は立たない』とは、むごいように思えます。

 

 しかし、あまり人間的な低レベルの情を寄せるのはよくないかもしれません。一つ思い当たることは、サウルには『主の霊が激しく下った』ことです。サウルは新しい人に、王にふさわしい人に、神によって変えられたのです。その特権と威力が発揮されていないのです。王とはなんぞやが、認識され自覚されていないのです。王といえども神の前に絶対にしてならないことがあるのです、その境目を厳密にわきまえることこそ、公人と言えるのではないでしょうか。この後も、サウルは独断から来る判断ミスを起こします。

 

 それはどこから来るのでしょうか、サウルの性格の弱さでしょうか。傲慢と自己保身、つまり自己中心が最大の原因でしょう。もちろん机上でサウルを裁くのは簡単ですが、しかし、どうみても彼は不適当な人、そして悲劇の人です。


  • 2018.11.15 Thursday -

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