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サムエル記を愛して その7  

サムエル記第一・第七章 戻った神の箱、第一線に立つサムエル

 

 サムエルは出生以前から大きな存在感で登場しました。全イスラエルはサムエルが神の選んだ預言者であることを認めましたが、若い時代のサムエルが具体的にどんな預言者活動をしたのかは記されていません。サムエルの登場しないサムエル記が四章、五章、六章と続きました。その間の出来事と言えば『神の箱』騒動ばかりでした。最終的に、箱はキルアテ・エアリムのアビナダブの家に運ばれ、エルアザルが守ることになったのでした。

 

 それからなんと二十年が過ぎていきました、2節。この二十年も、イスラエルは絶えずペリシテの攻撃を受け、傷め苦しめられ、それをどうすることもできない苦渋の年月を過ごしたのです。その間に、神への信仰心は低迷し、人心は荒廃し、国中のいたるところは手ごろな偶像であふれていたと思われます。 

しかしさすがは神の民です、そのまま朽ちることはありませんでした。『イスラエルの全家は主を慕い求めていた』2節。

 

 ようやくサムエルの名が現れました。すでに壮年を過ぎたでしょうか、サムエルは時機到来とばかり立ち上がって民に言います。異教の神々を捨てて主にのみ仕えるなら、主はペリシテ人から救われると。民はサムエルに従います。全イスラエルはミツパに集まり、サムエルのリードによって民族的一大礼拝がささげられました。サムエルの祈りがあり、民は水を注ぎ、断食と悔い改めをもって主の前にひれ伏します。この光景を目の当たりにして久しぶりに神も満足されたことでしょう。

 

 一方、イスラエルがミツパに集結したことを知ったペリシテ人は、すぐに戦いを挑んできます。彼らは内心ではいつもイスラエルを恐れているのです。ところがイスラエルはまたも動揺します。しかし今回は神の箱をかつぎだしてはきません。神の人サムエルに助けを求めます。ペリシテ人の手から救ってくれるように神に祈ってくださいというのです。民の信仰が変わってきています。おまじない信仰ではなく生きておられる神様への信仰です。民は全焼のいけにえをささげて一心に神に寄り頼みます。

 

 神は働かれました。突然、ペリシテ人の上に天から雷鳴が響き渡ったのです。地が震え、立っていられないほどの轟音に怯え、パニックに陥ったペリシテ人をイスラエルが攻撃し、追い詰めます。イスラエルの大勝利です。ずっと負け戦続きのイスラエルが勝ったのです。

 

 サムエルは勝利の地点に【エベン・エゼル】『主はここまで助けてくださった』と、石を立てて記念とします、12節。これは以後のイスラエル、またサムエルの人生をも大きく変えていく転換点でした。

 

 神の用意したご計画なのですが、私たちの人生にも思わぬ転換地点があるものです。大勝利から始まる転換もあれば、大敗北から始まる転換もあります。その先に何が待っているかは神しかご存知ないのです。ただし『ここまで主が助けてくださった』事実は動かすことはできません。自分の『エベン・エゼル』を握りしめて未知、未来へと進んでいきたいものです。

 

 その後サムエルは全イスラエルを掌握し、政治的に宗教的に民をさばいていきます。サムエルの全盛時代といえましょう。

 

2017.08.25 Friday 16:20 | - | - | 
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2019.01.09 Wednesday 16:20 | - | - |